計算機自然(デジタルネイチャー)の10年 これまでとこれから
落合陽一はアーティストとして境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開する一方、技術や文化を探求し続ける研究者でもある彼は、持続可能な社会に向けて作家活動と研究活動の両輪で探索を続けて、政府のデジタル関連の政策委員にも多く関わっています。
本講演ではこの10年のAIの社会実装と課題について考えるきっかけを提供することを目的とします。2010年代の後半において計算機科学分野での深層学習の流行をきっかけに、その後の実世界応用までの多くの事例が検証されていきました。その中でどういった応用分野が多くのこり、また日本というローカルでどういった場所にニーズがあるのかということを聴衆と共に考えたいと思います。また最近の取り組みを通じて具体的なシステムなども紹介します。
メディアアーティスト 落合 陽一 氏
【講師プロフィール】
1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。「デジタルネイチャー(PLANETS)」、「2030年の世界地図帳(SBクリエイティブ)」など著書多数。「物化する計算機自然と対峙し,質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。オンラインサロン「落合陽一塾」主宰。
ノーコードAIツールによるAIの知識がなくてもAIを使う手段
AIのビジネス活用のために、AIを1から学び、習得することは時間もかかり簡単ではありません。
『MatrixFlow』のようなノーコードAIツールによってAIを”道具”として使う時代がきました。
AI部分はノーコードAIツールに任せ、人はビジネスや専門領域にフォーカスすることで大きな成果が見込めます。
この講演では、ノーコードAIツールの価値と活用事例、どのような使い方をすればAIプロジェクトが成功するのかをご説明します。
株式会社MatrixFlow 代表取締役 田本 芳文 氏
AIが受注を予測!?AIと併走しながらもっと自由で、創造的な営業活動を
Senses(センシーズ)は現場の営業パーソンがより効率的に営業活動を行い、より顧客に時間とリソースを割くことができるよう、営業の生産性向上を目指して運営しています。営業案件ひとつ一つには取引先情報や活動情報、先方の担当者情報などさまざまなデータが結びついており、企業内に蓄積された過去データを正しく分析することができれば、受注や失注に対する重要な示唆が得られます。
しかしながら多くの企業において分析のノウハウやリソースが潤沢にあるわけではなく、業績予測やリスクが語られる場面においては、個人の主観や経験に基づく属人的なコミュニケーションに終始する傾向にあるのが実情です。そこで、Sensesではここ1年で大きく以下3つの機能をリリースしております。
・AIが受注確率や営業リスクを予測する、Senses Insight
・AI搭載のOCR機能
・AIによる重複データの自動検知、一括名寄せ機能
AIに併走してもらうことでもっと営業活動を自由に、創造的にできる秘訣をお話しいたします。
株式会社マツリカ プロダクトマネージャー 松井 優樹 氏
AIで未来予測!企業の実績やノウハウが誰でも活用可能になる未来とは。
人や組織に蓄積したさまざまなビジネス経験をデータ化し、AI・機械学習で未来を予測するプラットフォームである「Forecasting Experience」。「Forecasting Experience」を利用した業務予測についてお話します。
株式会社Idrasys 代表取締役 田村 智宏 氏
1対1コミュニケーション支援 SaaSを通じた社会全体の知の蓄積と展開
立場や経験の違いが背景となって生じやすい1対1のコミュニケーションにおける、掛け違いやストレスを、シンプルな仕組みで減らす「Kakeai」。本サービス内でごく自然に蓄積されるデータから、人と人の関わり方の知を社会全体で展開する考え方や仕組み、展望をご紹介します。
株式会社KAKEAI 代表取締役社長 兼 CEO 本田 英貴 氏
AI分析で、コミュニケーションのバイアスを取り除く
〜営業・面談・1on1の「内容・構成分析」によるDX化〜
DX化が進むことで、ビジネス上の様々な活動が定量化されています。しかし、商談や面接、1on1のシーンなど「コミュニケーション」については、その質を定量化するサービスが少なく、多くの現場で「スキルや知識の継承が感覚的に行われている」「納得感の低い指導や評価ブレのために、若者の離職率が高い」といった悩みを抱えています。コグニティのAI技術は2016年のサービス開始以来、250社・40,000人以上のビジネスシーンに導入され、データを蓄積してきました。自分のクセや改善点を客観的に把握でき、具体的で納得感の高いフィードバックを得られることにより、経営課題としてのコミュニケーション力の向上を実現するAIトーク解析「COGシリーズ」。
この講演では、実際の導入シーンの事例・成果や、各種分析結果データの開示を行います。
コグニティ株式会社 代表取締役 河野 理愛 氏
16:20〜17:00
BCNセッション(見逃し配信)
法人IT市場におけるAI活用の現在地
~週刊BCN編集部が最新情報をご紹介!~
少子高齢化による労働人口の減少が社会の課題となる中、生産性の向上に向けてAIが注目されています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、デジタル化に向けた機運が高まる中、企業の間では「業務の効率化」や「生産性の向上」が大きなキーワードになっており、さまざまな領域でAI活用の動きが加速しています。
ブームと冬の時代を繰り返してきたAIは今後、社会に浸透、定着していくのか。法人IT市場を取材している週刊BCNの記者が、これまでの取材をもとにAI活用の現在地や将来の見通しなどを紹介します。