ものごころがついた頃にはインターネットやスマートフォンがあり、SNSや動画サービスなどを自然かつ日常的に利用する環境で育ち、学び、そして生活してきた世代の人々は、「デジタルネイティブ（原住民）」と呼ばれます。これに対し、それ以前の世代の人々はデジタルの時代・世界に移住するようなものなので、「デジタルイミグラント（移住者、入植者）」と位置づけられます。

組織や企業も同じです。古くても1990年代後半、比較的新しいところでは2010年前後に創業したデジタルネイティブ企業と、もっと前から存在するデジタルイミグラント企業です。後者に属する多くの企業にとって、デジタルがすべてを支配する時代や世界は馴染みがなく、よく分からないことが多く、また自分たちの流儀が通用しない場面が少なくありません。それでも人と人ならイミグラントはネイティブに聞けばいいし、うまく付き合えますが、企業はそうはいきません。互いに競争関係にあるからです。

そのためデジタルイミグラント企業は、なんとかしてデジタルネイティブ企業の流儀を取り入れたり、自分たちが慣れ親しんだやり方をゼロベースで見直したりして、デジタル時代・世界に適応しなければなりません。適応できなければ、待っているのは”消滅”だからです。これこそがDX（デジタルトランスフォーメーション）の本質であり、どんな企業にとってもDXへの取り組みが必要であるゆえんです。

では企業は、どこからDXを始めるべきでしょうか？答はデータです。様々な事業を展開するデジタルネイティブ企業に共通するのは、データを収集し、蓄積し、整理し、そして生かすことに優れている点です。それだけではなく、資金や人材、テクノロジー、さらにはビジネスモデルさえも、データに集中しています。デジタルイミグラント企業は、この点をもっと真摯に意識して学び、データに集中し、そして自らをデータドリブンな企業に変革しなければなりません。

こうした認識の下、日本データマネジメント・コンソーシアム（JDMC）は年次カンファレンスを企画。2022年3月10日（木）に「データマネジメント2022 〜 データを制するものが DXを制す！〜」と題して開催いたします。製造業や金融業、サービス業から先進企業が取り組みを語る事例セッション、先端ソリューションに関するテクノロジーセッションを多数ご用意しました。データに関わる専門人材だけでなく、デジタル化に取り組む方々にも、見逃せないコンテンツが満載の一日です。ぜひ本イベントへの参加をご予定いただけますよう、お願い申し上げます。

カンファレンスをご覧頂く前に是非動画をご覧ください｡

「豊富な事例講演」が一堂に会するのが本イベントの特徴です。下記以外にも製造業、金融業、流通業など先駆的な取り組みをされているユーザー企業の事例講演を予定しています。（全13事例を公開予定）