中小企業を取り巻く脅威の動向とサイバーセキュリティ対策
国内企業の99.7%は中小企業であるとされ、中小企業はまさに我が国経済社会の礎を担っていると言っても過言ではありません。このため、国全体、そして各地域の経済成長を図る上において、中小企業の生産性向上は欠かせぬものであることから、中小企業におけるデジタル活用、DX化推進の動きが活発化しつつあります。
他方、サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃は、ますます巧妙化、悪質化しており、対策の立ち遅れている中小企業が狙われる懸念が指摘されており、中小企業におけるサイバーセキュリティ対策促進は喫緊の課題と言えます。
本講演では、中小企業を取り巻く脅威の動向とサイバーセキュリティ対策の現状について、IPAが行った調査結果などから紐解くとともに、中小企業が取り組むべき対策、そして、それらを支援するためのIPAの施策などについてご紹介します。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA) セキュリティセンター 企画部 エキスパート 横山 尚人 氏
【講師プロフィール】
IPA セキュリティセンター 企画部 中小企業支援グループリーダー、同部副部長等を経て2022年5月より現職。中小企業における情報セキュリティ対策の促進を図るため、「中小企業における情報セキュリティ対策ガイドライン」の改訂・公表や、「SECURITY ACTION」制度、「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度の創設などに関わり、現在はそれらの普及に取組んでいる。
従業員数1000人以上企業のCIO・情報システム部門長必見!
ストレージ運用の効率化でDX推進をサポート
昨今、デジタルワークスペースを活用した場所や時間を問わないワークスタイルが浸透してきました。そこから、さらに歩を進め、ファイル共有やデータ活用の積極的な推進が求められている状況です。
こうしたニーズを満たす、月額定額制・ユーザー数無制限の法人向けクラウドストレージ「DirectCloud」。デバイス認証、IPアドレス制限などのアクセス制御をはじめ、バックアップ・BCP対策に加えて、ランサムウエア対策も兼ね備えるなど、オールインワンでセキュリティ対策が可能です。脱ファイルサーバーで業務効率化を実現した導入事例や実際の操作画面なども含めサービスの概要をご紹介します。
クラウドランサムウェア対策BCP・DR対策
株式会社ダイレクトクラウド マーケティング部 ゼネラルマネージャー 田畑 邦浩 氏
ランサムウェア対策の最適解!
速攻できるアクロニスのデータプロテクション
多くの企業が十分なセキュリティ対策を講じていながらなぜセキュリティインシデントが無くならないのか?サイバー犯罪者、自社の顧客によって引き起こされる外部的リスクや従業員や請負業者によって引き起こされる内部的リスクがあります。また守るべき資産の所在も業務変化の影響によりオンプレミスからクラウドへの変化もあります。データは今や世界で最も価値のある資源と言っても過言ではありません。サイバー攻撃の課題に対して、おおくの方がどうすればいいのか?どのようにすればいいのか?お悩みを持たれているかと思います。アクロニスでは他に類を見ないバックアップとセキュリティを統合したアプローチでデータを確実に守りつつ、万が一被害にあっても早期復旧を可能とするソリューションが完全なサイバー攻撃対策を実現します。本セッションでは最新のランサムウェアの事例やどのように企業を守る方法を具体策に解説します。
クラウドランサムウェア対策
アクロニス・ジャパン株式会社 ソリューションズエンジニアリング統括部 主幹技師 後藤 匡貴 氏
オープンテキストで実現するランサムウェアに負けない
サイバーレジリエントなセキュリティ・バックアップソリューションとは?
ランサムウェアに代表されるサイバー攻撃による被害が拡大する中で、企業のセキュリティ対策が従来のサイバー攻撃からの防御だけから、被害にあった場合も早急にビジネスに復旧して被害を最小限に食い止める総合的なセキュリティ対策 - サイバーレジリエンス という対策に移りつつあります。
このサイバーレジリエンスの考え方に基づき設計されたオープンテキストのセキュリティソリューションは、AI・マシーンラーニングのベースの脅威情報、エンドポイントの一元管理、重要なデータのクラウド上へのバックアップなど、最新のサイバー攻撃に負けないソリューションとなっております。
主な特徴として、エンドーユーザーへの導入が非常に簡単で、デバイスの管理もクラウドでの一元管理が可能となっております。また非常に洗練されたクラウド管理画面はユーザーによる直接管理のみならず、御社のMSP (マネージドサービスプロバイダー)ビジネスとしての展開も可能となっております。
本セッションでは、優れたサイバーレジリエンスソリューションをロケーションフリーで運用できる管理画面をデモも交えてご紹介いたします。
サイバー攻撃・情報漏えい対策ランサムウェア対策
オープンテキスト株式会社 セキュリティー・データマネジメント事業本部 パートナー事業部 部長 服部 将彦 氏
SonicWall脅威レポート2022年度版から読み解く
中堅・中小企業が今実践すべきセキュリティ対策
ビジネスを取り巻く環境は、クラウドの普及、働き方改革の推進、コロナ禍により働くロケーションの多様化など、ここ数年はさらに劇的な変化を求められています。
超分散環境の時代、あらゆる境界は取り除かれ従来の境界型セキュリティから脱却してゼロトラストの概念を導入する必要があります。
当セッションでは、SonicWallが毎年2回発行する「サイバー脅威レポート」の最新版から注目すべき新しい脅威について解説します。
さらに、中堅・中小企業が今まさに実践すべきセキュリティ対策をSonicWallのセキュリティエコシステム「バウンドレスサイバーセキュリティ」の中からご紹介します。
リモートアクセスサイバー攻撃・情報漏えい対策ゼロトラスト
ソニックウォール・ジャパン株式会社 シニア・ソリューション・エンジニア 正岡 剛 氏
15:30〜16:00
BCNセッション(特別講演)
広がるサイバーセキュリティリスク
――IT企業に変革を迫る――
米国で起きている政府や大学、病院へのサイバー攻撃から、新たな脅威となるメタバースへのサイバーリスクなど、米国のサイバー攻撃の最新事情を取り上げる。そうしたサイバーリスクの軽減を図る1つの策となるクラウドサービス、それを提供するIT企業が目指すビジネスモデルについて考えてみる。
ITジャーナリスト 兼 一般社団法人ITビジネス研究会 代表理事 田中 克己 氏
【講師プロフィール】
日経BP社で日経コンピュータ副編集長、日経ウォッチャーIBM版編集長、日経システムプロバイダ編集長、主任編集委員などを歴任し、2010年1月からフリーのITジャーナリストに。2004年度から2009年度まで専修大学兼任講師(情報産業)。2012年度から東海大学政治経済学部経営学科非常勤講師、12年10月から一般社団法人ITビジネス研究会代表幹事も務める。40年にわたりIT産業の動向をウォッチし、主な著書に「IT産業崩壊の危機」「IT産業再生の針路」(日経BP社)、「2020年 ITがひろげる未来の可能性」(日経BPコンサルティング、監修)がある。