タイムテーブル

アーリーバード(チュートリアル)セッション
A-1 8:30〜9:20

Withコロナ時代にこそ求められるデータマネジメントとは?
~その本質をわかりやすく解説します~

株式会社リアライズ
代表取締役社長
日本データマネジメント・コンソーシアム事務局長 兼 理事

大西 浩史 氏

B-1 8:30〜9:20

デジタル時代における
マスターデータマネジメントの基礎と肝

SAPジャパン株式会社
ソリューション統括本部
シニアソリューションアーキテクト・リーダー

神田 健司 氏

C-1 8:30〜9:20

デジタル化推進に不可欠!
データモデリングの基礎と本質を理解する

株式会社データアーキテクト
代表取締役

真野 正 氏

D-1 8:30〜9:20

新たなデータ可視化の潮流-3Dとデジタルツインの基本

JDMC特別会員
水谷 哲 氏

E-1 8:30〜9:20

令和2年個人情報保護法改正、その解説と実務への影響

西村あさひ法律事務所
パートナー弁護士

福岡 真之介 氏

午前の部

一般社団法人 日本データマネジメント・コンソーシアム
会長

栗島 聡

主催者挨拶 9:30〜9:35
JDMC AWARD 表彰式 9:35〜9:50

データマネジメントにおいて、他の模範となる活動を実践している企業・官公庁・団体・個人 データマネジメント大賞を始め、
各賞の発表と表彰を執り行います。

Aker BP
CEO

Karl Johnny Hersvik 氏

K-1 基調講演 1 9:50 ~ 10:40

”デジタルツイン”で実現する産業デジタル変革
~その具体像からアーキテクチャ、得られる効果まで~

A-2 10:50〜11:30

国内外のデータマネジメントの最新潮流、
事例から読み解くその成功要因とは?

インフォマティカ・ジャパン株式会社
センターオブエクセレンス部
ソリューションアーキテクト

森本 卓也 氏

B-2 10:50〜11:30

デジタルツインで加速する製造業の変革
~経営革新の核となるデータ活用の考え方~

株式会社マクニカ
イノベーション戦略事業本部
インダストリアルソリューション事業部
事業部長

阿部 幸太 氏

C-2 10:50〜11:30

データガバナンスと活用を両立させ、
データドリブン経営を可能にする基盤とは?

日本電気株式会社
デジタルビジネスオファリング本部
シニアマネージャー

山川 聡 氏

D-2 10:50〜11:30

データの時代だからこそ、改めて着目すべき「データマネジメント」の実際

株式会社 日立製作所
サービスプラットフォーム事業本部
IoT・クラウドサービス事業部
エンジニアリングサービス第2本部
担当部長

岩渕 史彦 氏

A-3 11:40〜12:20

6つのビジネスネットワークとそれを支える情報基盤の実際

株式会社オートバックスセブン
IT戦略担当 兼 ネット事業担当
執行役員

則末 修男 氏

B-3 11:40〜12:20

Google Mapsを使ったデータ民主化の取組み、"All on Maps"

フジテック株式会社
常務執行役員
デジタルイノベーション本部長

友岡 賢二 氏

C-3 11:40〜12:20

データドリブン経営への挑戦
~勘と思い込みからの脱却~

トラスコ中山株式会社
取締役
経営管理本部長 兼 デジタル戦略本部長 兼 デジタル推進部長

数見 篤 氏

D-3 11:40〜12:20

DXの推進原動力となるデータマネジメントの考え方

第一生命保険株式会社
ITビジネスプロセス企画部
データマネジメント室長

板谷 健司 氏

ライトニングトーク
A-4 12:30〜13:00

分厚いだけのガイドラインは読まれない!
現実に即した”使えるデータガバナンス”とは?

株式会社リアライズ
データマネジメント事業部
シニアスペシャリスト

田畑 賢一 氏

B-4 12:30〜13:00

デジタル時代の企業に欠かせない
データガバナンス構築手順とその成功事例

Talend株式会社
カントリーマネージャー

角田 賢治 氏

C-4 12:30〜13:00

データガバナンス入門~いまさら聞けない、DXに必要なデータガバナンスとは?~

Metafindコンサルティング株式会社
シニアコンサルタント

高橋 章 氏

D-4 12:30〜13:00

綺麗'だけでは済まない可視化の裏側、
集めないで繋げるデータ仮想化の実像とは?

Denodo Technologies 株式会社
プリセールスエンジニア

貞森 雄介 氏

E-4 12:30〜13:00

Snowflakeが提唱する「データクラウド」、
ネットワーク効果が働くプラットフォームとは

Snowflake株式会社
Sales Engineering
Senior Sales Engineer

松下 正之 氏

午後の部

合同会社タッチコア
代表

小西 一有 氏

K-2 基調講演 2 13:20〜14:10

拡大・深化するデジタル時代の中で、
「データ分析」から競争優位を勝ち取る方法

A-5 14:20〜15:00

データ駆動経営に挑む企業の悩みを解く!
事例で学ぶデータアーキテクトのミッション

株式会社データ総研
データマネジメントスクール
シニアコンサルタントマネージャ

伊藤 洋一 氏

B-5 14:20〜15:00

「DWH構築したけど活用されていないんです」を解決する、
データ活用の起爆剤となるデータ仮想化の使い方とは?

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
エバンジェリスト

嶋田 貴夫 氏

C-5 14:20〜15:00

オンプレ・クラウドに散在するデータの活用と民主化の実践方法

株式会社インサイトテクノロジー
代表取締役社長 CEO

森田 俊哉 氏

D-5 14:20〜15:00

セゾン情報におけるデータドリブンへの挑戦、
専門ベンダーでも苦労と試行錯誤がある!

株式会社セゾン情報システムズ
テクノベーションセンター 先端技術部

木村 裕之 氏

株式会社セゾン情報システムズ
テクノベーションセンター 製品開発部

吉崎 智明 氏

E-5 14:20〜15:00

検索とAIによるデータ活用の新機軸
~クラウド変革の波は次世代アナリティクスへ~

ソートスポット合同会社
シニア ソリューション エンジニア

赤栗 雅史 氏

A-6 15:10〜15:50

顧客データ基盤の進化とデータ活用~仕組みを育てるプロセスと施策

全日本空輸株式会社
業務プロセス改革室
イノベーション推進部
部長

野村 泰一 氏

B-6 15:10〜15:50

AGCにおけるエンタープライズ・データレイク構築の実践

AGC株式会社
情報システム部
マネージャー

瀧田 美喜子 氏

C-6 15:10〜15:50

カインズの目指す”IT小売業”の実現に向け
地道だが極めて重要なMDM活動の取組み

株式会社カインズ
デジタル戦略本部
eコマース部 部長

辻 真弘 氏

D-6 15:10〜15:50

地方自治体におけるデータ利活用
その基盤整備、現状と課題について

三鷹市
企画部情報推進課

林 誠也 氏

E-6 15:10〜15:50

ファッション×AI
~データ活用による靴業界の課題解決を目指して~

株式会社ニューワールドカンパニー
代表取締役

小野 智広 氏

JDMCエンジニアの会メンバー
(株式会社Q'sfix デジタルビジネスイノベーションセンター)

牟田 光孝 氏

15:50~16:10 休憩
A-7 16:10〜16:50

組み込みアナリティクスで既存アプリケーションをアップグレード!
新ビジネスをスピーディに構築する方法とは

Yellowfin Japan株式会社
Managing Director - East Asia

林 勇吾 氏

B-7 16:10〜16:50

今こそ重要性が高まるデータ分析の速さと早さ、
その解となるクラウド型データ活用基盤の実際

SAPジャパン株式会社
事業推進部
シニアディレクター

椛田 后一 氏

C-7 16:10〜16:50

マスターデータ管理のROIを上げる
決め手となる主成功要因は何か?

株式会社JSOL
法人事業本部 ビジネスIT事業部
デジタルソリューション 第一部 第一課
アソシエイトマネジャー

有澤 太 氏

D-7 16:10〜16:50

自然言語処理/理解を中心としたAIの動向、
実用化進む「Chatbot」はここまで来た!

NTTコムウェア株式会社
ビジネスインキュベーション本部
データサイエンス推進室
エバンジェリスト(データサイエンス)

川前 徳章 氏

E-7 16:10〜16:50

データマネジメントで見過ごしがちな点、
ストレージについて考える

ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社
マーケティング本部
フィールドマーケティングマネージャー

正見 卓司 氏

A-8 17:00〜17:40

セブン銀行のチャレンジ
~AI・データ活用による事業高度化推進方法と着眼点~

株式会社セブン銀行
セブン・ラボ
専務執行役員

松橋 正明 氏

B-8 17:00〜17:40

「戸建SPA」を支えるIT戦略とデータドリブン経営

株式会社オープンハウス
執行役員 CIO/CISO

田口 慶二 氏

C-8 17:00〜17:40

東京海上グループのDXを支える組織・人材戦略

東京海上日動火災保険株式会社
IT企画部 部長

村野 剛太 氏

D-8 17:00〜17:40

「x360とNissan.DATA」
~コーポレートのエンドツーエンドデータを集約し、集約されたデータを全社的に活用してもらうためのData as a Serviceの取組み~

日産自動車株式会社
Global IS/IT 部門
データガバナンス & データプラットフォーム部 主管

馬場 昭典 氏

E-8 17:00〜17:40

世界のコメ取引をブロックチェーンで変革
透明性、トレーサビリティ、信頼性をこう担保する

Rice Exchange
CMO/Head of Asia

Christian Schmitz 氏

A-9 17:50〜18:30

【JDMC研究会発表】
8つの'2020研究会活動の全貌を一挙紹介
~データマネジメントの基礎からマーケティング、MDM、コンプライアンスまで

株式会社リアライズ
代表取締役社長
日本データマネジメント・コンソーシアム事務局長 兼 理事

大西 浩史 氏

B-9 17:50〜18:30

【JDMC研究会発表】
顧客リレーションをデータでマネジメントするカスタマージャーニーマップの研究

株式会社CaTラボ
逸見 光次郎 氏

株式会社 三越伊勢丹
MD統括部マーケティンググループ
CRM企画推進部 CRM企画

星 祐輝 氏

株式会社みずほ銀行
個人マーケティング推進部
CXデザインチーム
調査役

武藤 奈緒子 氏

【JDMC研究会発表】
データ活用が引き起こす問題を未然に防ぐ
「つまずきポイント」を見出すリストの開発

SBIホールディングス株式会社
社長室 次長

佐藤 市雄 氏

日本電気株式会社
デジタルビジネスプラットフォームユニット
サービスプラットフォーム事業部
シニアエキスパート

安井 秀一 氏

マクニカネットワークス株式会社
第2技術統括部 第2技術部 主席技師

神嶌 潔 氏

C-9 17:50〜18:30

【JDMC研究会発表】
データ活用人材育成プログラムの策定状況を一挙紹介!

株式会社ECマーケティング人財育成
代表取締役

石田 麻琴 氏

【JDMC研究会発表】
デジタルトランスフォーメーションで直面する
新たなデータマネジメントの課題とは何か?

NECソリューションイノベータ株式会社
グループITサービス事業部 第1G
プロフェッショナル

秋田 和之 氏

D-9 17:50〜18:30

【JDMC研究会発表】
MDMの最新事情をひもとく
「MDMとデータガバナンス」研究会のご紹介

伊阪コンサルティング事務所
代表

伊阪 哲雄 氏

【JDMC研究会発表】
データドリブン経営に向けた
『使える』データ活用ガイドラインとは

株式会社アシスト
ビジネスパートナー営業本部

浅羽 義彦 氏

E-9 17:50〜18:30

【JDMC研究会発表】
イノベーションのために、どうやって組織的知識創造をするべきか

千代田工商株式会社
経営管理本部 IT業務部
部長

熊谷 典夫 氏

【JDMC研究会発表】
IoT・AIの導入・推進に向けたフレームワークとKSF

日本テラデータ株式会社
コーポレート・エバンジェリスト/エグゼクティブ・コンサルタント

金井 啓一 氏

Western Digital®
株式会社HGSTジャパン
ITデジタルアナリティクスオフィス
テクノロジスト

小杉 潔 氏

株式会社メトロ
技術本部 データアナリティクス部
ビジネスアナリティクスグループ

黒磯 裕貴 氏

※予告なく内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

アーリーバード(チュートリアル)セッション

A-18:30〜9:20
大西 浩史 氏

Withコロナ時代にこそ求められるデータマネジメントとは?
~その本質をわかりやすく解説します~

株式会社リアライズ
代表取締役社長
日本データマネジメント・コンソーシアム事務局長 兼 理事

大西 浩史 氏


古くから「データはヒト、モノ、カネと並ぶ第4の経営資源」と言われ、近年では「データは次のオイル」などと称されるようになりました。IoT、スマートフォン、デジタルマーケティングといったテクノロジーの浸透により、「ヒト」や「モノ」のあらゆるデータが取得できるようになったためです。
しかし、いざ、活用しようとすると、「形式がバラバラでつながらない」、「信頼性がない」、「どのシステムのデータがオリジナルか分からない」といった難題に直面します。さらに、Withコロナ時代には、組織がリアル(対面)で当たり前のように出来ていたことができなくなり、「データを通して」お客様を把握したり、データに基づくビジネス上の意思決定がより重要となります。
ではどうすればいいか、その回答がデータマネジメントです。そのエッセンスや構成要素、実践手法などについて、例示を紐解きながら解説します。

受講対象者:
「データマネジメントとは何か」という基本を知りたい方。「データを自社のビジネスに活かしたい」、「全社的なデータマネジメント推進をどうすれば良いか」、「何から着手したら良いか悩んでいる」といったビジネス部門やIT部門のリーダーの方

B-18:30〜9:20
神田 健司 氏

デジタル時代における
マスターデータマネジメントの基礎と肝

SAPジャパン株式会社
ソリューション統括本部
シニアソリューションアーキテクト・リーダー

神田 健司 氏


デジタル化を進める上で、データマネジメントは非常に重要です。中でも企業の情報システムのデータの7〜8割を占めるマスターデータを、いかに効率よく、高品質にマネジメントし、正しい情報をリアルタイムで使えるか、ということが以前にも増して重要になっています。企業内の各種システム、あるいは社外のシステムやサービスを含めてリアルタイムに繋げる必要があるからです。
一方でM&Aの増加、システムのクラウド化などシステム環境は、以前よりも多様化、分散化し、複雑になっています。共用価値の高いマスターデータの品質や整合性維持の困難さは高まっています。そうした中でマスターデータマネジメントをどう実践するか?本セッションでは、マスターデータマネジメントの基礎知識を体系的に解説します。

受講対象者:
以下のご担当者様もしくは関連部署でMDMの理解が必要な方
・DXの推進、データドリブン経営、デジタルマーケティング、業務改革
・マスタデータマネジメント、データマネジメント、データガバナンス

C-18:30〜9:20
真野 正 氏

デジタル化推進に不可欠!
データモデリングの基礎と本質を理解する

株式会社データアーキテクト
代表取締役

真野 正 氏


データを活用して価値を生み出すためにはデータモデルの作成、すなわちデータモデリングが大前提であり、欠かせないアクティビティです。しかし「データモデルはシステムのデータベース設計には必要だが、業務サイドには関係ない」、「モデリングは難しいし、そもそも興味の対象外である」などと思われている方が多いのではないでしょうか。
これを放置するとデジタル化の推進において、大きな足かせになりかねません。そこでこのセッションでは、ビジネスや経営サイドの視点から①データモデルとは何か、②どんなことに貢献するのか、③逆にそれなしだと何が起きるのか、などについて、実務事例を踏まえてお話します。

受講対象者:
非技術者(実務担当者)、経営・企画層、DX推進者

D-18:30〜9:20
水谷 哲 氏

新たなデータ可視化の潮流-3Dとデジタルツインの基本

JDMC特別会員
水谷 哲 氏


今日のCG(コンピュータグラフィックス)は、ほぼ3D(3次元)ととなりました。しかし3Dの用途はCGに留まりません。3Dはデータ可視化の新たな分野であり、コンピュータ上に実物を仮想的に再現し、形状や構造だけではなく挙動も再現する”デジタルツイン”の主要な要素です。例えば、デジタルツインに流体などのデータを付加することで、実物で行うと巨額の費用がかかる風洞実験やクラッシュテストなどを、高速かつ安価に行うことができます。
また3Dはグラフや帳票に対する第三のデータ可視化でもありまます。人の所在やセンサーデータなどを3Dの建物や製品などのデジタルツインにマッピングする事で、直感的な状況把握が可能となります。今回はデジタルツインの基本から最新状況、そしてデータ活用への応用を解説します。

受講対象者:
デジタルツインの要点を簡潔に知りたい方、デジタルツインが分かったようで何かモヤモヤが残っている方、基調講演の予習として知識を仕入れておきたい方

E-18:30〜9:20
福岡 真之介 氏

令和2年個人情報保護法改正、その解説と実務への影響

西村あさひ法律事務所
パートナー弁護士

福岡 真之介 氏


欧州のGDPR(一般データ保護規則)や米国カリフォルニア州のCCPA(カリフォルニア州 消費者プライバシー法)など世界的に個人情報を巡る規制が強化される中、日本でも令和2年6月12日に個人情報保護法が改正され、公布されました。この改正では、パーソナルデータを取扱う上で重要な改正がいくつかなされています。この改正法の施行日としては令和4年6月頃が想定されており、施行日も近づいています。
当然、Webサイトやスマートフォン経由で直接的にパーソナルデータを取得・利用する企業はもちろん、そのほかの企業においても、この法律の主旨を理解し、適切に対応する必要があることは言うまでもありません。そこで本セッションでは、改正個人情報保護法を概観した上で、パーソナルデータを取扱う実務において、どのような点に気を付けなければならないかについて解説します。

受講対象者:
個人情報を取扱う、またはその可能性のある担当者

午前の部

K-1 基調講演 1 9:50~10:40
Karl Johnny Hersvik 氏

”デジタルツイン”で実現する産業デジタル変革
~その具体像からアーキテクチャ、得られる効果まで~

Aker BP
CEO

Karl Johnny Hersvik 氏


北欧の石油企業であるAkerBPは、北海で運営する石油掘削プラットフォームをデジタルツインの考え方に則り、すべて可視化しています。オペレーションの最適化や予防保全の実現、故障復旧の迅速化などが目的です。これにより運営担当者は、プラットフォームの操業状況すべてを手に取るように把握できるようになりました。例えば何らかの機器が故障した時、機器のある場所や交換用部品の所在、交換手順などをリアルタイムに知ることができます。
しかし様々なベンダーの多様な機器・設備から構成される、大規模かつ複雑なプラットフォームだけに、デジタルツインを実現するのは容易ではありませんでした。一体、どうやったのでしょうか?本講演では、AkerBPが推進するデジタル変革の実際や、それを実現するシステムやデータのアーキテクチャおよびテクノロジー、そして得られる効果や将来像などを講演します。

A-210:50〜11:30
森本 卓也 氏
インフォマティカ・ジャパン株式会社

国内外のデータマネジメントの最新潮流、
事例から読み解くその成功要因とは?

インフォマティカ・ジャパン株式会社
センターオブエクセレンス部
ソリューションアーキテクト

森本 卓也 氏


COVID-19の感染拡大は大きな被害をもたらす一方で、あらゆる企業や業種におけるデジタル化やデジタル活用の取り組みを促す役割を果たしています。社内はもとより関係会社や取引先、顧客も含めて、いつでもどこでもオンラインで仕事が完結する、それも以前よりも効率良くーーそんなニューノーマルを実現する必要に迫られているのです。
しかしそのためには重要な条件をクリアしなければなりません。データの民主化、データガバナンス、データセキュリティ、データ品質などのデータマネジメントを従来とは異なる水準で達成することです。それらの取り組みの正解、ベストプラクティスとは一体何なのでしょうか。本講演では、デジタル化やデジタル変革の最新トレンド、および世界各国の成功事例・先進事例を紹介しながら、いまこそ日本企業が取り組むべきデータマネジメントのあるべき姿や方向性を解説します。

B-210:50〜11:30
森本 卓也 氏
株式会社マクニカ

デジタルツインで加速する製造業の変革
~経営革新の核となるデータ活用の考え方~

株式会社マクニカ
イノベーション戦略事業本部
インダストリアルソリューション事業部
事業部長

阿部 幸太 氏


変化が激しく不確実性の高い環境に適応するため、企業はDXの取り組みを迫られています。COVID-19の感染拡大がその流れを一段と加速させており、DXをけん引するメンバーへの期待と負荷が高まり、そして最終責任を負うマネジメント層の判断の難しさも大きくなっているのが現実でしょう。
本セッションでは、DXを志す企業、特に多くの製造業と一緒に数多くのプロジェクトをこなしてきた経験をもとに、DXプロジェクトの根本的な課題と、その対策の要となる「デジタルツインの実現」について解説します。ともすれば難解で捉えどころがないDXの推進にあたって、デジタルツインは格好のとっかかりになるからです。

C-210:50〜11:30
山川 聡 氏
日本電気株式会社

データガバナンスと活用を両立させ、
データドリブン経営を可能にする基盤とは?

日本電気株式会社
デジタルビジネスオファリング本部
シニアマネージャー

山川 聡 氏


環境変化が加速する近年、データに基づく仮説検証や意思決定などのデータドリブン型の組織活動の重要性が高まっています。それを具現化するには、現行の組織活動の姿とありたい姿のギャップを明らかにし、必要な手立てを段階的に打っていく必要があります。
その過程においては、データを信頼性や安全性を担保するガバナンスの視点や、データを使いたい人が使いたいときに使いたい形で入手できる、あるいは関係者同士でデータを共有してコラボレーションするような活用の視点を、同時に考慮しなければなりません。では現状とありたい姿のギャップをクリアし、ガバナンスや活用の視点を満足させるにはどうすればいいでしょうか。本講演では、ユースケースを元にそのような基盤を構築し、運用するためのポイントを解説します。

D-210:50〜11:30
岩渕 史彦 氏
株式会社 日立製作所

データの時代だからこそ、改めて着目すべき「データマネジメント」の実際

株式会社 日立製作所
サービスプラットフォーム事業本部
IoT・クラウドサービス事業部 エンジニアリングサービス第2本部
担当部長

岩渕 史彦 氏


デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)時代の今、データ利活用によりデータに埋もれているインサイト(気づき)を引き出し、ビジネスへフィードバックすることで、継続的な見直しや改善、持続的な成長に取り組まれていると思います。
ただし、このようなデータドリブン型のアプローチを実現する為には、データの品質や整合性が保たれていることが重要ですが、一般的に企業内のシステムは個別最適化されていることが多く、システムが乱立していることから、システム毎に最適化されたデータが散在する「データのサイロ化」が進んでいると言われています。
また、デジタル技術の進展、IoTデバイスの普及など、各企業が保有するデータ量や種類、発生頻度は飛躍的に増大しています。
そこで、企業が保有しているデータをいかに有効活用できるか、データを資産として管理・運用する「データマネジメント」に注目が集まっています。日立では「データマネジメント」の構想策定から基盤の構築・運用に至る全領域をカバーするサービスを提供しており、本講演ではサービスの概要と、お客様の事例を紹介します。

11:40〜12:20

A-311:40〜12:20
則末 修男 氏

6つのビジネスネットワークとそれを支える情報基盤の実際

株式会社オートバックスセブン
IT戦略担当 兼 ネット事業担当
執行役員

則末 修男 氏


効率化と非効率化が混在するクルマ社会/モビリティ社会において、オートバックスセブンは6つのビジネスネットワークを構築し、クルマを利用するシーンに存在する課題を解決するために、様々なソリューションを提供しています。具体的には①カー用品販売、②車のサービス/ピット、③マルチディーラー、④海外アライアンス、⑤次世代技術に対応する整備、および⑥顧客とのリレーションです。
そして、これら6つのビジネスネットワークを支える事業基盤の1つと位置づけるのが「データマネジメントセンタープロジェクト」であり、情報基盤の構築および全社データ活用を推進しています。本講演では、これらの取り組みを紹介すると同時に、「IT部門の独りよがり陥らない、全社コンセンサスを得た情報基盤構築の進め方」について説明します。

B-311:40〜12:20
友岡 賢二 氏

Google Mapsを使ったデータ民主化の取組み、"All on Maps"

フジテック株式会社
常務執行役員
デジタルイノベーション本部長

友岡 賢二 氏


老朽化した基幹システムがDXの障壁になると言われるのが、いわゆる「2025年の崖」という問題です。エレベータ・エスカレータの専門メーカーであるフジテックは、この問題に対しCADの設計図面データ、基幹システムの業務処理データ、エレベータなどの稼働IoTデータ、さらにスマートフォンを持つ保守員の位置データを統合。Google Maps上ですべてを可視化することで、クラウドネイティブ、モバイルネイティブなアプリに刷新しました。
これによりITリテラシーを問わず、誰もが基幹システムのデータを活用できるようになりました。短期間かつ安価に刷新したのも特徴です。本講演では、この”All on Maps”と呼ぶ取り組みを中心に、2025年の崖を乗り越えるフジテックのDX推進について解説します。

C-311:40〜12:20
田口 慶二 氏

データドリブン経営への挑戦
~勘と思い込みからの脱却~

トラスコ中山株式会社
取締役
経営管理本部長 兼 デジタル戦略本部長 兼 デジタル推進部長

数見 篤 氏


当社は、いつの時代も「こころざし」を胸に、日本のモノづくりにお役に立ちたいと、様々な施策を実行してまいりました。
「誰もが進む方向に成功の文字はない」「業界最大の利便性を提供するには最強のITが必要」という経営トップの方針のもと、データを駆使して経営資源を磨いています。2020年1月にリリースした新基幹システム「パラダイス」では、「自動化できるものはすべて自動化」をキーワードに、様々な施策を実現いたしました。
例えば、商品をモノづくり現場に在庫しておく「MROストッカー」、最適な価格と納期を数秒で回答するAI見積「即答名人」、TELやFAXが中心だった仕入先とのコミュニケーションをデジタル化したポータルサイト「ポラリオ」などは、その成果の一端です。本講演では「DXグランプリ2020」に選定された当社の取り組みとKPIによる進捗状況を解説します。

D-311:40〜12:20
板谷 健司 氏

DXの推進原動力となるデータマネジメントの考え方

第一生命保険株式会社
ITビジネスプロセス企画部
データマネジメント室長

板谷 健司 氏


データを活用したビジネス変革が求められる中、真にビジネスで成果を生み出すにはBI(ビジネスインテリジェンス)はもちろんのこと、AI(人工知能)のようなテクノロジーを生かし切るに足るデータ利活用基盤の整備が重要です。
特にデータ量が劇的に増加する傾向が強まっている昨今、全社戦略に見合った適切なデータの収集と蓄積、管理は欠かせません。本講演では、このような問題意識の下で進める当社のデータマネジメントについて説明します。加えて既存の事業特性を生かしつつ、データを活用したデジタル戦略を実現するためのBI、そしてAIのポイントについてもお話しします。

ライトニングトーク

A-412:30〜13:00
田畑 賢一 氏
株式会社リアライズ

分厚いだけのガイドラインは読まれない!
現実に即した”使えるデータガバナンス”とは?

株式会社リアライズ
データマネジメント事業部
シニアスペシャリスト

田畑 賢一 氏


データ生成ソースが増え、活用する部門が増加し、用途や利用範囲も拡大するーー。企業が目指すべき理想的なサイクルですが、そうなるとデータ品質を維持し続けることが難しくなります。これを解決する取り組みがデータガバナンスです。その実践は一様ではありませんが、よく見られるのは利用者が守るべき共通ルールや規定を明記したガイドラインを作る方法です。
我々もそれを支援することがありますが、ともすれば規定が膨大になり、業務や仕組みの変更にガイドラインの見直しが追いつかない問題が生じますし、膨大なガイドラインは利用者からの反発にもつながります。このような事態を避けるにはどうすればいいでしょうか。本講演ではガバナンス重視ではなく、現実的に機能するデータの入力から品質管理、運用体制までの構築方法を解説します。

B-412:30〜13:00
角田 賢治 氏
Talend株式会社

デジタル時代の企業に欠かせない
データガバナンス構築手順とその成功事例

Talend株式会社
カントリーマネージャー

角田 賢治 氏


デジタル化にせよデジタル変革にせよ、今日の企業にはまず、正確なデータを最新の状態で安全に共有でき、しかもビジネスの成長=データの増加に柔軟に対応できるデータ基盤が必要です。それも単に入れ物(ソフトウェア)のことを意味しません。データ基盤の条件は企業ごとに様々ですが、中でもとりわけ十分な検討が必要なのがデータガバナンスの構築です。
保護だけを重視したガバナンスではリアルタイムのデータ活用はできませんし、信頼のおける、最新で唯一のものとしてデータを管理し続けるガバナンスも必要です。本セッションでは、このようなデータ基盤におけるデータガバナンスの構築について、計画から実施へのアプローチ、セルフサービスでのデータ活用のためのフレームワークなどを事例を交えて説明します。

C-412:30〜13:00
高橋 章 氏
Metafindコンサルティング株式会社

データガバナンス入門~いまさら聞けない、DXに必要なデータガバナンスとは?~

Metafindコンサルティング株式会社
シニアコンサルタント

高橋 章 氏


デジタルトランスフォーメーションの一環で、データマネジメントに取り組む企業が多くなって来ています。
ところがこうした取り組みのなかには、残念なことに、データ分析のプラットフォームの構築や、ツールやソリューションの導入をしただけで終わってしまうケースが見受けられます。
その結果、肝心のデータの収集が進んでいない、データフォーマットがバラバラで扱いにくい、中身のデータの品質が悪い、そもそもどんなデータが入っているか分からない、などによりプラットフォームが使われないという事態も起きています。
このようなことにならないためにも、守るべきポリシーやルールを定め、それに基づいてしっかりとガバナンスしていく必要があります。
本セッションでは、DXで必要とされるデータマネジメントと、そのためのデータガバナンスとは何か、についてお伝えしていきます。

D-412:30〜13:00
貞森 雄介 氏
Denodo Technologies 株式会社

綺麗'だけでは済まない可視化の裏側、
集めないで繋げるデータ仮想化の実像とは?

Denodo Technologies 株式会社
プリセールスエンジニア

貞森 雄介 氏


1980年代から1990年代のDWH(データウェアハウス)、第一世代のBIツールの勃興から2015年辺りでの大規模な企業買収を経て、第2世代(インメモリBI)が登場。現在ではBIとAIを融合した新しい世代の分析ツールが台頭してきています。
このように激しく変化・進化するデータ・テクノロジーの中で、アナリティックスも大きく変化しています。具体的には、データを一箇所に集めたビッグデータ前提での人間主導型のVisual Analyticsから、よりリアルタイムのデータ処理、さらにAIによる自動化やImmersive Analyticsへの過渡期の初期段階にあると言えるのです。そのような状況における最適なデータアーキテクチャはどんなものなのか、注目を集めるデータ仮想化(データファブリック)はどこに使えるかなどを、個人の見解も交えて解説します。

E-412:30〜13:00
松下 正之 氏
Snowflake株式会社

Snowflakeが提唱する「データクラウド」、
ネットワーク効果が働くプラットフォームとは

Snowflake株式会社
Sales Engineering
Senior Sales Engineer

松下 正之 氏


企業は今、意思決定や事業遂行の様々なシーンでデータを分析・活用するデータドリブン企業への変革を求められています。生産性向上やオペレーション効率化など既存業務の最適化に留まらず、新たな顧客接点を増やし、行動データを取得・分析し、これまで気づかなかった潜在的課題や真の顧客ニーズを捉えて、ビジネスのトップラインを伸ばしている企業も増えてきています。
このようなデータドリブン企業をサポートするため、Snowflakeはクラウド上のデータウェアハウス(DWH)からデータプラットフォームへ、さらに「データクラウド」へと進化しつつあり、従来型DWHでは困難だった課題を解決します。本セッションでは、DWHの課題を整理した上で「データクラウド」の意味を説明。ネットワーク効果がもたらす価値を紹介します。

午後の部

K-2 基調講演 213:20〜14:10
三好 建正 氏

拡大・深化するデジタル時代の中で、
「データ分析」から競争優位を勝ち取る方法

合同会社タッチコア
代表

小西 一有 氏


データは21世紀の石油であり、経営資源である--。この言葉が示す通り、データはとても貴重ですが、しかし、取得して保有するだけでは価値がありません。もし高い精度でデータを分析・解析できたとしても、それだけでビジネス上の結果や競争優位が得られるわけでもありません。残念なことに、このことを誤解または認識せず、非常にたくさんの企業がデータを生かせていない現実があります。
では何が求められるでしょうか。答えはビジネスに結果を残すことを強く意識し、様々な場面で取得するデータを駆使して見合ったプロセスを実直に実行することです。本講演では様々な企業の事例やエピソードを紹介しながら、データマネジメントを包含したビジネス・プロセス全体で競争優位を創出する方法についてお話しします。

A-514:20〜15:00
伊藤 洋一 氏
株式会社データ総研

データ駆動経営に挑む企業の悩みを解く!
事例で学ぶデータアーキテクトのミッション

株式会社データ総研
データマネジメントスクール
シニアコンサルタントマネージャ

伊藤 洋一 氏


社会や産業、個人行動などのデジタル化が進む中、膨大なデータを分析し、新たな気づきを得て新規事業や既存事業に活かすことが、どんな企業にも求められています。データ駆動型経営へのシフトで遅れをとると、今後の企業の存続に大きな影響が及ぶ可能性が高いからです。
そこで重要になるのが、データアーキテクチャやデータ活用基盤の整備です。既存システムに加えて様々なSaaSを採用する企業は、この問題に直面し、データアーキテクトの力を借りながら問題の可視化と解決を行いました。本講演では、この事例をベースにデジタル時代におけるデータアーキテクトのミッションを考察します。

B-514:20〜15:00
嶋田 貴夫 氏
NTTコム

「DWH構築したけど活用されていないんです」を解決する、
データ活用の起爆剤となるデータ仮想化の使い方とは?

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
エバンジェリスト

嶋田 貴夫 氏


データレイク/データウェアハウス/データハブなどのデータ統合基盤を構築したが、実際には十分に活用されていないという課題をよく耳にします。その解決策として近年注目を集めているのがデータ仮想化技術です。米国では半数の企業がデータ統合の必須ツールとして採用していると言われており、多くの企業でデータ利活用の起爆剤となった実績があります。本セミナーでは、データ仮想化、データ統合の領域でガートナー社やフォレスター社からリーダー認定を受けているデータ仮想化ソリューション「TIBCO Data Virtualization」によって既存のデータ統合基盤がどのように強化されるのかを具体的な事例を交えてご紹介します。

C-514:20〜15:00
森田 俊哉 氏
株式会社インサイトテクノロジー

オンプレ・クラウドに散在するデータの活用と民主化の実践方法

株式会社インサイトテクノロジー
代表取締役社長 CEO

森田 俊哉 氏


多くの企業では、既存の基幹システムの構造化データに加えSNSやIoTから得られた非構造化データが、オンプレミスやクラウド上の様々なデータ管理基盤に散在しています。異なる場所に散在したデータから「インサイト」を得ることは難しく、リアルタイムにデータを反映し横断的に活用するにはデータウェアハウスやデータレイクへのデータ統合によるデータ管理基盤の整備が必要となります。
さらに昨今のデータ管理基盤では、あらゆる階層・役割の人が必要なデータにアクセスし、活用できる「データの民主化」をガバナンスやセキュリティを確保した上で進めることも重要なポイントとなります。本セッションでは、あらゆるデータ管理基盤のリアルタイム連携とデータ民主化の実践方法を先進事例を交えて紹介します。

D-514:20〜15:00
吉崎 智明 氏
木村 裕之 氏
株式会社セゾン情報システムズ

セゾン情報におけるデータドリブンへの挑戦、
専門ベンダーでも苦労と試行錯誤がある!

株式会社セゾン情報システムズ
テクノベーションセンター 先端技術部

木村 裕之 氏

株式会社セゾン情報システムズ
テクノベーションセンター 製品開発部

吉崎 智明 氏


講演者らが所属するセゾン情報システムズは、データ連携・活用ツールである「HULFT」や「DataSpider」を開発・提供しており、1万社以上の企業に利用頂いています。当然、当社でもデータマネジメントを実践し、データドリブンを実現しようと試みていますが、たくさんの失敗があり、試行錯誤を続けているのが実情です。
そこにはB2B企業に多い「社内で事務プロセスが回りさえすればいい」という風潮や、B2C企業に比べるとデータの絶対量が少ない面が影響しているようです。「データ=資産」という認識が弱いのです。本セッションではそういった当社の状況を率直にお話し、どんな場合にどうすればいいのかを共有させていただきます。また数多く出てきているデータドリブンツールにある共通の機能や特徴に言及し、導入に取り組む際のポイントを説明します。

E-514:20〜15:00
赤栗 雅史 氏
ThoughtSpot合同会社

検索とAIによるデータ活用の新機軸
~クラウド変革の波は次世代アナリティクスへ~

ソートスポット合同会社
シニア ソリューション エンジニア

赤栗 雅史 氏


データの分析・活用で常に先頭を行く米ウォルマート社。同社が従来のBIツールとは異なる価値をもたらすクラウド時代に求められるデータ分析プラットフォームとして採用したのが、「ThoughtSpot」です。ソートスポットは2020年9月にSaaSとして利用できる「ThoughtSpot Cloud」を、同年12月には消費者向けアプリのようなユーザー体験を提供することでデータ分析の敷居をさらに低くする「ThoughtSpot One」を発表しました。直感的に使いやすい検索インターフェイス、そしてAIによる自動的なインサイト提供がビジネスユーザーによるデータ活用をどのように支援するか、既存のBIツールとの比較や利用事例、デモを交えて説明します。

15:10〜15:50

A-615:10〜15:50
鈴木 隆司 氏

顧客データ基盤の進化とデータ活用~仕組みを育てるプロセスと施策

全日本空輸株式会社
業務プロセス改革室
イノベーション推進部
部長

野村 泰一 氏


全日本空輸(ANA)では、様々な情報システムに散在する顧客情報をマイクロサービスを使って集約するプラットフォーム「CE基盤」を構築し、カスタマージャーニーに沿った一貫した情報活用を進めています。さらに「ストリーミングエンジン」を新たに構築し、トリガーに応じて様々な情報提供を行うことで、マーケティングからオペレーションまでデータ活用を進めています。
ただ、これらの取り組みにおいてデザインしたのはシステムだけではありません。組織間のプロセスやデータを活かそうとする文化的土壌もデザインの対象としました。このようなプロセスが真のデータ活用やシームレスな顧客環境の実現のためにはとても大切なことだと考えているからです。本講演では、そんなANAのチャレンジを紹介します。

B-615:10〜15:50
瀧田 美喜子 氏

AGCにおけるエンタープライズ・データレイク構築の実践

AGC株式会社
情報システム部
マネージャー

瀧田 美喜子 氏


デジタルトランスフォーメーション(DX)が喧伝される中、データ・ドリブンな経営・事業運営の重要性は言うまでもありません。推進にあたっては一部の事業部門やR&D部門だけでなく、社内のすべての部門が垣根を超えて、一体となってデータドリブンを実践していく必要があります。
このような認識の下、AGCでは2018年までに200以上のシステムをクラウドに移行。その後の2018年12月からは全社共通のデータ活用基盤としてデータレイクを構築、展開してきました。情報システム部と利用部門が一体となり、クラウドサービスを適切に組み合わせて内製化することで、セキュリティ、コスト、運用性に関してバランスの取れた仕組みを構築できました。本講演では、エンタープライズ向けデータレイク設計・構築の取り組みを実例を交えて紹介します。

C-615:10〜15:50
辻 真弘 氏

カインズの目指す”IT小売業”の実現に向け
地道だが極めて重要なMDM活動の取組み

株式会社カインズ
デジタル戦略本部
eコマース部 部長

辻 真弘 氏


全国にホームセンターを展開するカインズは2019年より”IT小売業”を標榜し、一気呵成にデジタル化を推進しています。従来から提供しているEコマースに加え、すでにネットで注文して店舗で受け取る「カインズpickup」や「カインズアプリ」など新しいサービスをリリースしました。このようなサービスを継続的に提供し、利用を拡大するにはスピード感のあるサービス開発と同時に、その前提としてマスターデータの整備や維持、つまりマスタデータマネジメント(MDM)が非常に重要です。
一方でカインズはリアル店舗で成長する成功体験や膨大なノウハウを有するため、デジタル化のメリットはもちろん、MDMの必要性・重要性を社内で周知徹底するのは、決して簡単ではありません。本講演ではデジタル化の裏側にある、MDMに関わる苦労・工夫を中心にお話します。

D-615:10〜15:50
林 誠也 氏

地方自治体におけるデータ利活用
その基盤整備、現状と課題について

三鷹市
企画部情報推進課

林 誠也 氏


2016年12月14日に施行された官民データ活用推進基本法により、自治体において官民データ活用推進計画の策定および利活用に向けた取り組みが努力義務となりました。DXの推進やデータ駆動型社会の到来、society5.0、あるいは予定されるデジタル庁の設置といった文脈の中で、取り組みを加速させる必要があります。
三鷹市においても市民サービスの向上、地域課題の発見や解決といった視点から、データ活用を強化・拡充しています。本セッションでは、自治体の情報システムやデータレイアウトの標準化など基本となる取組みを踏まえつつ、データ活用に向けた人材育成や取り組み事例、さらに個人情報保護への対応についても説明します。

E-615:10〜15:50
牟田 光孝 氏
小野 智広 氏

ファッション×AI
~データ活用による靴業界の課題解決を目指して~

株式会社ニューワールドカンパニー
代表取締役

小野 智広 氏

JDMCエンジニアの会メンバー
(株式会社Q'sfix デジタルビジネスイノベーションセンター)

牟田 光孝 氏


様々な商品のオンライン販売が広がる中、靴産業は大きな課題に直面しています。洋服やバッグ類などのファッションアイテムと比較して、靴には厳密なサイズ選びが要求されます。靴ならではの特性が、「自分にとって最適なサイズの靴を購入できるのか」という不安として、ECによる靴販売の障壁となっているのです。
しかしコロナ禍で実店舗への顧客流入が減り、新しい生活様式の定着が求められる昨今、この課題の解決は靴産業の内外から求められています。その方策が靴産業において蓄積されてきたデータを活用することです。「ECサイトでも安心して靴が買える」ーー。本セッションでは、このような購買体験をReDesignする取り組みであるオンライン靴フィッティングサービス「SureFIT」と、それを中心としたデータ活用の事例を紹介します。

16:10〜16:50

A-716:10〜16:50
林 勇吾 氏
Yellowfin Japan株式会社

組み込みアナリティクスで既存アプリケーションをアップグレード!
新ビジネスをスピーディに構築する方法とは

Yellowfin Japan株式会社
Managing Director - East Asia

林 勇吾 氏


新型コロナウィルスは多くの企業の経営や事業に大きな影響をもたらしています。この混迷の時代を切り抜けるために新たなビジネスを素早く展開することが求められる中、ビジネスをゼロから開発していては変化の速度に追いつきません。必要なのは、素早く価値のある製品・サービスを構築できる能力をいかに獲得できるか、です。
組込型のアナリティクス製品は、既存のアプリケーションにデータをモニタリング、および活用する機能を簡単に付与します。単に既存サービスのアップグレードだけではなく、リソースを本業のコアビジネスに集約させつつ、ユーザーにとっては直感ではなく数値に基づいた意思決定を行う信頼性の高い方法を提供できるメリットがあります。本セッションでは、そんな製品であるYellowfinが持つ特徴や機能、そしてYellowfinが実際に組み込まれたサービスの実例を通じて。新たなビジネスをスピーディに構築することにいかに寄与するのかを解説します。

B-716:10〜16:50
椛田 后一 氏
SAPジャパン株式会社

今こそ重要性が高まるデータ分析の速さと早さ、
その解となるクラウド型データ活用基盤の実際

SAPジャパン株式会社
事業推進部
シニアディレクター

椛田 后一 氏


今は先の予測が難しい時代です。例えば3年から5年レンジの中期計画などは計画時の前提条件がすでに陳腐化し、2年目や3年目になると計画自体どんどん無価値になるのが実情です。このような時代に重要性が高まっているのが、データ駆動型ビジネスへの変革ですが、従来のデータ分析基盤のままでは実現は困難です。
多くの場合、高機能ではあっても分析対象となるデータはリアルタイムからは遠く、分析のレスポンスも遅くなりがちだからです。この問題に対してSAPは、クラウド型データ分析基盤を提供しています。今の時代だからこそ必要な「速さと早さ」を兼ね備えたこの基盤について、意義や特徴、機能を紹介します。

C-716:10〜16:50
株式会社JSOL

マスターデータ管理のROIを上げる
決め手となる主成功要因は何か?

株式会社JSOL
法人事業本部 ビジネスIT事業部
デジタルソリューション 第一部 第一課
アソシエイトマネジャー

有澤 太 氏


企業のM&Aや事業分離・買収などの動きが活発に行われる中、業務サイドがビジネス展開にキャッチアップするのは容易ではありません。その1つがマスタデータの統合やメンテナンス業務であり、その不全・不整合は様々な業務に悪影響を及ぼします。一方、内部統制の観点からもマスタデータの妥当性の担保、証跡・権限管理やアクセス権などの遵守が求められており、マスタデータ管理の負荷は高まる一方です。
このような課題をどう解決できるのでしょうか?経営陣から求められるROIはクリアできるのでしょうか?JSOLはMDMソリューションをリリースして10年以上、多くの企業に導入頂いています。本講演では、そうした実績を元にMDM・データ連携プロジェクトを成功させ、費用対効果を導き出すポイントを紹介します。

D-716:10〜16:50
川前 徳章 氏

自然言語処理/理解を中心としたAIの動向、
実用化進む「Chatbot」はここまで来た!

NTTコムウェア株式会社
ビジネスインキュベーション本部
データサイエンス推進室
エバンジェリスト(データサイエンス)

川前 徳章 氏


AIはここ数年、技術革新のスピードを増し、自然言語処理/理解を中心に様々なシーンで実用化が進んでいます。好例が特定製品の顧客サポートやITに関する社内からの問い合わせ対応において、人とコミュニケーションするChatbot(チャットボット)です。
少し前までは定型的な応答が主流でしたが、技術の進歩に伴い今は人によるコールセンタの問い合わせ履歴から自動学習し、実務で人との応答を繰り返すことで一昔前に比べて大幅に自然なコミュニケーションが出来るようになっています。本セッションでは、NTTコムウェアが取り組むChatbotを例に、自然言語処理/理解を行うAI利用の最新動向について紹介します。

E-716:10〜16:50
正見 卓司 氏
ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社

データマネジメントで見過ごしがちな点、
ストレージについて考える

ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社
マーケティング本部
フィールドマーケティングマネージャー

正見 卓司 氏


日々、膨大に生まれるデータを効率的に収集し、活用しやすい形に整理して蓄積し、そして分析・活用するーーいわゆるデータマネジメントは、今日の企業にとって生命線の1つと言えるでしょう。そのため市場には多種多彩なツールやソリューション、サービスが存在し、導入企業も増えています。
確かにそうした製品やサービスは上手く使えば有用ですが、実はもっと効果的かつ重要であるにもかかわらず、企業が見過ごしがちなポイントがあります。データを格納するストレージがそれです。高性能なストレージを利用するだけで、データの取り込みや、サイロ化されたデータの統合、アナリティクスに多大な効果をもたらすことができるのです。本講演では、様々なエピソードや事例を通じて、高性能ストレージのメリットを考察します。

17:00〜17:40

A-817:00〜17:40
松橋 正明 氏

セブン銀行のチャレンジ
~AI・データ活用による事業高度化推進方法と着眼点~

株式会社セブン銀行
セブン・ラボ
専務執行役員

松橋 正明 氏


目まぐるしく変わる環境の中で、産業構造が大きく変化し続けています。そうした中、セブン銀行は自己改革を続け、新たなサービスを継続的にリリースしています。例えばマイナンバーなど行政DXに貢献する新型ATM、スマートホンでのATMサービスやセキュリティサービス、給料や報酬の即時受け取り系サービス、などであり、いずれもIT技術やAIを効果的にフル活用しています。
開発にあたっては、スタートアップ企業などとの協業が必要であり、本講演ではデータ共有を含めたAIなどのプロジェクト推進方法を説明します。加えてデータを活用した業務改善やマーケティングの高度化などにも取り組んでおり、それらを支える企業カルチャー変革や人材育成策について解説します。

B-817:00〜17:40
田口 慶二 氏

「戸建SPA」を支えるIT戦略とデータドリブン経営

株式会社オープンハウス
執行役員 CIO/CISO

田口 慶二 氏


デジタル技術の指数関数的な進化が続く中、企業はクラウドやビッグデータ、ローコードプラットフォームなどの活用を通じて、デジタルトランスフォーメーションから本来のビジネストランスフォーメーションへシフトすることを求められています。オープンハウスグループも例外ではありません。強みである「製販一体となった戸建SPA(製造小売り)ビジネスモデル」の優位性確保と競合他社との差別化を図るため、IT基盤構想(IT戦略)を2014年に策定。ビジネストランスフォーメーションを推進しています。
具体的には、高度なデータ活用とデータドリブン経営の実現に向けたアーキテクチャに基づき、サプライチェーンのデータとデマンドチェーンのデータを統合するIT基盤を構築しています。これを推進するのがITを経営支援のツールと捉え、ビジネスありきで発想するエンジニアです。本講演ではIT基盤構想やデータドリブン経営の実際、IT基盤構築の経緯や運用体制、今後の展望、そしてエンジニア像について紹介します。

C-817:00〜17:40
村野 剛太 氏

東京海上グループのDXを支える組織・人材戦略

東京海上日動火災保険株式会社
IT企画部 部長

村野 剛太 氏


テクノロジーとデータを徹底的に活用し、競争優位性に繋がるデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める、東京海上グループ。生産性を高め、Leanな経営体制を実現する“社内体制”の変革、新たな成長の軸の創出、課題解決力の強化を実現する“価値提供”の変革、に取り組んでいます。
インフラ戦略、データ戦略、組織・プロセス戦略の3つを次世代フレームワークと位置付けてDXを推進する中で、カギを握るのが組織構築と人材開発です。ビジネスとITが一体となり、どのように組織体制を構築してきたのか、また外部ノウハウの活用や人材育成をどのように実施しているのか、東京海上日動システムズのデジタルイノベーション本部長を兼務する講演者が、その実際をお話しします。

D-817:00〜17:40
馬場 昭典 氏

「x360とNissan.DATA」
~コーポレートのエンドツーエンドデータを集約し、集約されたデータを全社的に活用してもらうためのData as a Serviceの取組み~

日産自動車株式会社
Global IS/IT 部門
データガバナンス & データプラットフォーム部 主管

馬場 昭典 氏


日産自動車は、中期計画「NISSAN DIGITAL NEXT」を進めています。その中核と位置づけるのが「Big Data/x360 DWH」というインフラであり、製品軸と顧客軸で自由にデータがトレースできる環境を目指して、1台ごとの車に関する情報すべてを集約する「Vehicle360」と、顧客に関する情報をすべて集約する「Customer360」を構築しています。
特に「ARIA」や「Kics」といった新世代の車について、これまではできていなかった部品や製造時期、顧客名や運転データ、保守メンテナンスデータ、廃車の情報などあらゆるデータを、エンドツーエンドを一貫してマネジメントします。そこからインサイトを得る取り組みです。
しかしあらゆるデータを集めるのは決して容易ではありません。また、集約する事だけでなく、集約されたデータを早く、正確に、安全に、ユーザーに活用してもらうための仕組み作りも重要と考えています。本講演では、こうした課題、問題も含めて、日産の取り組みを説明します。

E-817:00〜17:40
Christian Schmitz 氏

世界のコメ取引をブロックチェーンで変革
透明性、トレーサビリティ、信頼性をこう担保する

Rice Exchange
CMO/Head of Asia

Christian Schmitz 氏


米(ライス)の国際取引はこの30年間で約5倍に増加し、年間4500億ドルに達します。今後も更なる拡大が見込まれますが、しかし、米の取引はまだアナログな形で行われており、様々な問題に直面してします。注文時と異なる量が到着したり、途中で虫が湧いたり、腐ってしまったりする品質の問題も起きています。
これらの問題を解決するため、我々はブロックチェーンを活用したプラットホームを構築し、2020年10月に商業ベースのサービスを開始しました。スマート コントラクトを導入し、信頼性、効率そして、透明性を向上させるもので、すでに約2億6000万円の取引実績があります。本講演ではこのサービス提供に際して苦労した点や成功要因、サービスの実際などを説明するとともに将来像を明らかにします。
(※講演は日本語です)

17:50〜18:30

A-917:50〜18:30
大西 浩史 氏

【JDMC研究会発表】
8つの'2020研究会活動の全貌を一挙紹介
~データマネジメントの基礎からマーケティング、MDM、コンプライアンスまで

株式会社リアライズ
代表取締役社長
日本データマネジメント・コンソーシアム事務局長 兼 理事

大西 浩史 氏

JDMCでは「データマネジメント」という概念のもと、年度ごとに様々なトピックスを取り上げ、業種も職種もデータと向き合う立場も異なるメンバーが集う研究会を行っています。「自分とは違う業界でのデータ利活用の取り組みが大変参考になった」、「IT部門の若手が物怖じせずに事業部門と話せるようになった」、「自分のモヤモヤとしたデータに関する悩みが、どの企業でも抱えている課題だとわかった」など、実際に参加した会員企業からの生の声がたくさん届いています。バラエティ豊かな8つの研究会について、それぞれの研究テーマや活動の特色、参加したら得られる体験など、ライトニングトークで一挙にご紹介します。

B-917:50〜18:30
武藤 奈緒子 氏
星 祐輝 氏
逸見 光次郎 氏

【JDMC研究会発表】
顧客リレーションをデータでマネジメントするカスタマージャーニーマップの研究

株式会社CaTラボ
逸見 光次郎 氏

株式会社 三越伊勢丹
MD統括部マーケティンググループ
CRM企画推進部 CRM企画

星 祐輝 氏

株式会社みずほ銀行
個人マーケティング推進部
CXデザインチーム
調査役

武藤 奈緒子 氏

顧客が企業や商品・サービスに対して抱く信頼や愛着、つまりロイヤルティは、これまで心の満足度として定性的なものとされてきました。しかし今日ではNPSアンケートをはじめとする手法により定量的に捉え、検証できるようになってきています。そこでCRM研究会は2020年度、この考えに則ってロイヤルティ向上のドライバーとなる事象をカスタマージャーニーマップをベースに見える化し、その事象をデータで捉え、顧客リレーションをマネジメントする手法を議論・研究してきました。
本セッションでは、この内容について各社の取り組み事例をもとに解説します。加えて2021年度の研究テーマとして検討しているデータ分析とビジネスをつなぐビジネストランスレーターの育成について説明します。


武藤 奈緒子 氏
星 祐輝 氏
逸見 光次郎 氏

【JDMC研究会発表】
データ活用が引き起こす問題を未然に防ぐ
「つまずきポイント」を見出すリストの開発

SBIホールディングス株式会社
社長室 次長

佐藤 市雄 氏

日本電気株式会社
デジタルビジネスプラットフォームユニット
サービスプラットフォーム事業部
シニアエキスパート

安井 秀一 氏

マクニカネットワークス株式会社
第2技術統括部 第2技術部 主席技師

神嶌 潔 氏

今日、データは企業の重要な資産であり、その有効活用は非常に重要です。しかし法に抵触するかしないかに関わらず、むやみな活用には注意が必要であり、実際に問題となった例もあります。我々、「AI・データ活用のためのコンプライアンス研究会」は、法令遵守にとどまらない、より広い倫理的観点から、こういった「つまずきポイント」を事前に見つけるため研究を進めてきました。
具体的には、前年度に整理した個人情報保護とAI/データ活用における実務上の重要ポイントの全体像を下敷きとして、問題点に係る項目を倫理観点で洗い出したうえで体系的に整理し、問題となりうるポイントを事前に抽出できるようにしたチェックリストを開発しました。本セッションでは、その解説をするとともに、モデル事例を使って「つまずきポイント」を抽出できることを示します。

C-917:50〜18:30
石田 麻琴 氏

【JDMC研究会発表】
データ活用人材育成プログラムの策定状況を一挙紹介!

株式会社ECマーケティング人財育成
代表取締役

石田 麻琴 氏

JDMCデジタルマーケティンググループ研究会1-2のマーケティングシステム活用研究会は、企業がデジタルを活用してマーケティングを展開する上での課題を議論し、解決策を探る研究会です。第四期である今期は、前期に作成した青山学院大学大学院向けのカリキュラムを、企業のマーケティング分野におけるデータ活用人材育成に使えるようにアップデートすべく議論し、具体的な検討を重ねてきました。
ここではまず2020年5月から毎月オンラインで開催してきた研究会の進捗状況と、データ活用人材育成プログラムの作成状況を報告。さらにデータ活用人材育成プログラムの前提である「データ活用人材とは」、「本プログラムの背景」、「本プログラムの目的」、「本プログラムの立ち位置」などについて詳細を紹介します。


秋田 和之 氏

【JDMC研究会発表】
デジタルトランスフォーメーションで直面する
新たなデータマネジメントの課題とは何か?

NECソリューションイノベータ株式会社
グループITサービス事業部 第1G
プロフェッショナル

秋田 和之 氏

データマネジメント(収集、蓄積や利活用)の必要性が企業内に浸透した一方で、いざ始めようとすると様々な新たな課題が生じて躓き、結局、中途半端に終わっている状況が少なからずある--「データマネジメントの基礎と価値」研究会はこんな課題意識を持っています。ほとんどの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が必須であるにもかかわらず、です。
当然、このような状況を放置しておくことは許されません。ではどうすべきなのか、DXに取り組む中で新たに生じる課題やその対処法策は何か?本セッションではこれらの問いに対する当研究会の討議内容を紹介します。さらに昨年に続き実施した大学生向けのデータマネジメント講座から得られた知見を報告します。

D-917:50〜18:30
伊阪 哲雄 氏

【JDMC研究会発表】
MDMの最新事情をひもとく
「MDMとデータガバナンス」研究会のご紹介

伊阪コンサルティング事務所
代表

伊阪 哲雄 氏

ビッグデータというキーワードが喧伝されて10年余り。今日、データ量は指数関数的に増加しています。多くの企業や組織の関心は主に「そのデータをどう加工し、分析するか」にありますが、それだけでは限界があります。データを有効に活用し、価値を引き出すには、大量のデータ同士の関係をマネジメントする必要があるからです。
そのカギとなるのがデータの5W1H、つまりマスタデータマネジメント(MDM)であり、MDMを遂行するデータガバナンスです。そしてMDM/データガバナンスは今日、データの文脈や意味的な繋がりをマネジメントするコンテキストデータ、データファブリックへと進化しています。ここでは、そうしたMDMに関わる最新事情を議論・研究する当研究会の取り組みを紹介いたします。


秋田 和之 氏

【JDMC研究会発表】
データドリブン経営に向けた
『使える』データ活用ガイドラインとは

株式会社アシスト
ビジネスパートナー営業本部

浅羽 義彦 氏

当研究会では2012年より、経営におけるデータ活用ガイドラインの作成・普及に取り組んでいます。最近では、急ピッチで進むIT化/デジタル化に対して「ガイドラインはどこまで対応可能か」を議論・検証。並行して実際の現場において、「どんな場面でガイドラインが利用できるか、有効に活用するにはどうすればいいか」を研究しています。
そのために「仮想企業(小売業)」を想定し、もし自分がDXの推進役ならガイドラインをどう生かすかをシュミレーションしました。講演では、改めてガイドラインの概要とポイントを説明し、その上で「ガイドライン活用に向けた取組み」について紹介します。

E-917:50〜18:30
熊谷 典夫 氏

【JDMC研究会発表】
イノベーションのために、どうやって組織的知識創造をするべきか

千代田工商株式会社
経営管理本部 IT業務部
部長

熊谷 典夫 氏

DXの推進やコロナ禍への対応に向け、どんな企業にとってもイノベーションの実現が緊急課題になっています。その前提であり、源泉でもあるのが知識創造であり、中でも人間系のデータを主眼にした”データアート”がコアになります。このような問題意識の下、当勉強会では昨年度から日本的組織における組織的知識創造プロセス(SECIモデル)の実現方法を検討してきました。
日本的組織は「中空均衡構造=テンセグリティー」を持ち、いわゆる“空気”による意思決定などユニークな特徴があるので、欧米などの理論やプロセスを単純に取り入れても成功しません。そこで歴史事例の比較検討や、ドラッカーやミンツバーグなどマネジメントの大家の理論に立ち戻るなど、日本的組織がイノベーションを実現するために多面的な検討を重ねてきました。ここでは2年にわたる検討成果を紹介いたします。


小杉 潔 氏
金井 啓一 氏

【JDMC研究会発表】
IoT・AIの導入・推進に向けたフレームワークとKSF

日本テラデータ株式会社
コーポレート・エバンジェリスト/エグゼクティブ・コンサルタント

金井 啓一 氏

Western Digital®
株式会社HGSTジャパン
ITデジタルアナリティクスオフィス
テクノロジスト

小杉 潔 氏

株式会社メトロ
技術本部 データアナリティクス部
ビジネスアナリティクスグループ

黒磯 裕貴 氏

私たち「IoT・AI研究会」は今年度、IoT・AIの導入・推進に携わる担当者に向けた導入フレームワーク作成活動を3つの領域にフォーカスして実施しました。「組織と人材」観点では人材育成や外部パートナー選定などを含めて勘所や注意点を整理し、「業務プロセス」観点ではスモール&クイックスタートでIoT・AIプロジェクトを成功させるための重要成功要因(KSF)を導きました。また、「アーキテクチャ」観点では国内外各社・各団体のIoT・AIフレームワークの事例を調査・整理しました。本セッションでは、これらの成果をご紹介します。